はじめに
電気自動車のテスラ。自動運転やカメラなどの機能が充実している一方で、充電に時間がかかるなどのデメリットも聞かれます。そこで、実際のテスラでのドライブ記録を公開します。
ちなみに、私のテスラはモデル3 ロングレンジモデル 2021年式で、仕様では航続距離614kmとなっています。
また、充電については、充電残量(%)もしくは走行可能距離(km)での表示が可能です。この記事では、充電残量で記載します。
別記事にて、テスラのメリットとデメリットについて記載しています。
長距離ドライブ実例
大阪駅から東京駅までドライブ
目的地までの走行距離 (片道) : 約500km (有料道路使用)
テスラを前日から自宅充電しておき、満充電で出発。
高速道路は基本的にオートパイロット (自動運転機能) を使用し、御殿場まで一気に進みます。
東名高速道路の御殿場ICを降りてすぐ、コメダ珈琲店 御殿場店に到着。こちらの駐車場にはテスラ専用の充電施設であるテスラスーパーチャージャーがあるので、電力を補給します。こちらでは急速充電が可能で、混雑具合にもよりますが、45分ほどで満充電近くまで充電することができます。
充電を待つあいだに私たちも充電 (ランチ) をします。スーパーチャージャーから徒歩約2分の距離に、ハンバーグで有名なファミリーレストラン『さわやか』があります。静岡県に来たら立ち寄りたいグルメスポットのひとつです。
ごはんを済ませたら、スマホで充電状況を確認します。十分な充電ができていることを確認できたらスーパーチャージャーへ戻り、東京に向けてドライブを再開します。ちなみに、スマホで指定した充電量に達しているにもかかわらず5分以上充電プラグを差し込んだままにしておくと、超過料金がかかるので要注意です。
高速道路はオートパイロットを使用します。海老名周辺は渋滞しがちですが、オートパイロットで運転のストレスも軽減されます。
都内はスーパーチャージャーが豊富にあるので充電には困りません。
地方にある高原まで往復500kmドライブ旅行
目的地までの走行距離 (片道) : 約250km (有料道路使用)
1日目
10kmほど進んだところで忘れ物に気づき、出発地へ戻るトラブルがあり、オートパイロット (自動運転機能) を併用しつつ急ぎ目に向かいます。途中寄り道もはさんで目的地へ。
テスラのナビでは目的地到着時の予想充電残量が表示されるのですが、出発時点での到着時予想充電残量は約50%だったため、当初の予定では2日目の帰路でスーパーチャージャーに立ち寄る計画でした。しかし少し急いでいたこともあり、思っていた以上に充電を消費してしまったので、急遽充電できる場所を探すことに。
宿泊先には充電設備がなく、宿泊施設付近の充電器は営業時間外。翌日はレジャー施設へ行く予定だったため、その前に充電することに。
2日目
朝イチで宿泊施設から一番近い充電施設へ移動し充電開始。ここの充電料金は無料でした。
ちなみに、Chademo 充電スタンドの場合、満充電まで約3時間かかるうえ、30分毎に充電が切れる仕様になっています。そこで、充電器の近くにある道の駅で朝食を調達したり、お土産を見たりしつつ、30分毎に充電を再開させに車に戻ります。30分×3回の計1時間半充電し、充電の残りは80%まで回復。

帰りの高速道路はオートパイロットでゆったりドライブ。翌朝車を使用する予定がありましたが、目的地付近にスーパーチャージャーがあることを確認できたので、自宅では充電せず。

私たちがドライブしたのは春先で、高原のあたりは気温 1 桁台と、まだ冬の寒さの残る時期でした。これもバッテリーの減りが思いのほか早かった要因のひとつかもしれません。
氷点下積雪ドライブ旅行
旅程:出発地〜メタセコイア並木〜貴船神社
1日目
バッテリーの持ちは、寒さのため通常より短くなります。また、積雪は車線の有無の判断が難しくなるためオートパイロットはほとんど使用できません。この日は雪が降るなかでのドライブで、道路は除雪が行き届いていましたが両脇には積雪がありました。
寒さで電力の消費スピードが早く、充電する必要がありましたが、最寄りのスーパーチャージャーは、現在の充電残量では辿り着けません。そこで、一般の充電設備をGoogleマップで探します。
実際に訪れると、充電器は閉鎖中で稼働しておらず使用できませんでした。
ここで30分×2回の計60分充電。ここから、貴船神社の道中にある京都 四条スーパーチャージャーまで移動できるだけの電力を補給します。
ここで、満充電まで電力を補給します。充電中に今後の予定を再考し、本日行く予定だった貴船神社へ向かうことは時間的に厳しいため断念。ホテルに向かいます。
2日目
テスラは満充電。京都市内の観光スポットをドライブしつつ巡ります。
昨日行く予定だった貴船神社へ。道中は一般道のため、オートパイロットは使えません。
翌日の予定を考えると今日のうちに充電しておいたほうがいいと判断し、再度スーパーチャージャーへ立ち寄り、帰宅。
おわりに
いかがでしたか。テスラでのドライブはとても快適ですが、やはり充電に関しては課題を感じました。長距離ドライブの機会が多い人にとっては、スタンダードレンジよりも、ロングレンジのほうがおすすめかもしれません。しかし、街乗り使いでは全く問題ないと思います。また、長距離ドライブの際も、充電中に仮眠したり食事したりと、時間の使い方を工夫すれば、そこまで大きな問題ではありません。最後に、今回の実例集からわかる注意点をまとめましたのでご覧ください。
注意点まとめ
- 充電スポットはどこにでもあるわけではないので(特に目的地が地方の場合)、目的地付近や道中の充電設備を下調べしておくのがベター
- 充電設備付近に観光スポットなどがあると、充電中も有意義な時間を過ごせる
- スーパーチャージャーの場合、指定した充電量に達しているにもかかわらずプラグをつないだままにしておくと、5分経過後から超過料金がかかる
- 一般的な充電設備では、
・テスラとの相性が合わず充電できない
・充電器が営業時間外で充電できない
・充電器を保有している施設の、利用者のみ充電できる
・充電器として示されていても実際には稼働していない
・充電にかなりの時間を要するため予定の変更
といったような問題が潜んでいる可能性があり、余裕ある充電計画を立てる必要がある - ガソリン車と比べると、充電にかなりの時間を要する (特にスーパーチャージャーではない場合) ため、予定の変更もやむを得ない