毎年1月2日と3日に行われる箱根駅伝。2024年は第100回記念大会で全国の大学に参加資格が与えられます。他の駅伝大会に比べ1区間約20kmと距離が長いうえ10区間まであることから、なかなか前評判どおりの結果にならないところもおもしろさのひとつ。箱根路を駆け抜ける選手を応援し、テレビでは感じられないスピード感や空気感を味わうためのポイントをまとめてみました。
各区間の特徴を知ろう
都内を駆け抜ける1区や10区は、電車で観戦ポイントまで向かうことができ、その手軽さゆえに混雑も見られます。特に10区の順位争いや、監督からの声かけは心揺さぶられます。
2区や9区は最長区間なので各校エースの走りを観戦することができます。また、このあたりは平地なので選手の本来のスピードを間近にみながら応援できます。
とくに勝負が大きく動く5区山登りと6区山下りも、箱根駅伝ならでは。観戦とともに箱根温泉旅行を楽しむコツは後述します。
観戦ポイントを知ろう
タスキリレーが行われる中継所、前後のチームとのタイム差を測る測定点が特に見どころ。中継所は、走行する左車線側の歩道は規制で入れないので、反対車線から応援することになります。測定点は必ずテレビカメラが選手を映す場所なので、テレビ観戦をしたことがあれば、「あぁ、ココか!」とちょっとした感動があります。特に10区の日本橋は、ラスト1kmにあたりますので選手・監督ともに、より一層力が入ります。
交通規制の時間を確認しよう
箱根駅伝のコースは東京都と神奈川県にまたがります。警視庁あるいは神奈川県警のホームページで交通規制の時間を確認することで、観戦地点における選手の大体の通過時間が推測できます。観戦地点が含まれる区間の交通規制が始まる前には、観戦地点に到着しておきたいところ。
箱根駅伝と箱根旅行を組み合わせるなら
箱根駅伝といえば山登りと山下り。5区と6区の応援のあとは、寒さで冷えた身体を温泉と美味しい食事で癒したいもの。そこで、1月2日から1泊2日で箱根を満喫するためのポイントを挙げてみました。
旅館を予約する
年始はただでさえ予約が立て込むので、早めに予約しましょう。しかし、直前であっても旅館の公式ホームページなら予約できる場合もあります。6区(朝8時スタート)も観戦するなら、朝食をプランに含めるかも考えておきましょう。
箱根湯本は旅館が多く、測定点でもあることから観戦者も多く非常に混雑します。復路ではこの辺りで監督車が合流し、監督から選手へ叱咤激励が飛びます。箱根湯本で旅館を予約するなら、徒歩圏内で箱根湯本駅や駅伝コースに行ける場所を選ぶのが無難です。
旅館の立地が駅伝コースから大きく逸れる場合は、箱根登山電車で駅伝コースへ向かいます。ちなみに、強羅、芦ノ湖あたりの旅館であれば、都内から車で向かう場合、選手が走るコースを車で体験できます。しかし箱根温泉一帯は駐車場が非常に少なく人気なので、時間貸しのパーキングはないものと思って行動しましょう。
1月2日の午前中に箱根に到着する
車の場合は、年始で交通量が多い上、当日は箱根駅伝のための交通規制が敷かれます。出発時の到着予定時間より1時間以上遅れることもしばしば。電車の場合でも、余裕を持って行動しましょう。なぜなら、箱根登山電車は混雑で乗車できず次の電車になることがあるからです。また、5区のコースに踏切が含まれるので、選手最優先のため電車は時刻通りの運行が難しくなります。臨時電車もありますが、区間新ペースで選手が走ることも想定し、早めの行動を心がけましょう。
観戦スポットへ向かう
旅館から徒歩あるいは箱根登山電車で向かいます。箱根湯本、大平台、宮ノ下、小涌谷がアクセスもよく人気です。待ち時間にスマホやタブレットで駅伝観戦をする人が多いかと思いますが、箱根は山のため電波が安定せずスムーズに動画が再生されない可能性もあります。不安な人は、温泉街など普段から人通りの多い場所を選ぶと堅いかも。
混雑情報や渋滞情報を把握しよう
箱根駅伝の復路が行われる1月3日は、新年三が日の最終日です。帰省ラッシュのピークにあたりますので、公共交通機関の場合は事前予約等で座席確保はもちろん、時間に余裕を持って乗り遅れ等ないようにしましょう。
自動車の場合は渋滞情報のこまめなチェックをおすすめします。旅館をチェックアウトしたらそのまま自宅に向かうくらいの心づもりでいましょう。レンタカーの場合は返却時間も決まっていますので、より一層注意が必要です。
これらのポイントを踏まえて、みなさんも一緒に来年の箱根駅伝を盛り上げましょう。
この記事の内容は執筆当時のものです。最新情報は公式ホームページ等からご自身で確認してください。