はじめに
東北の桜は、例年4月下旬〜5月初旬が見頃です。なかでも弘前公園の桜は、りんごの剪定技術を応用した管理がなされているため、ダイナミックに咲き誇りわたしたちを楽しませてくれます。そんな弘前さくらまつりは、お天気に恵まれれば1泊2日でも十分楽しめますが、せっかくならゆとりを持って観光したいところ。この記事では、実際の旅程をもとに、2泊3日のモデルプランを紹介します。
準備
交通手段やホテルの確保
弘前さくらまつりの時期は、飛行機や新幹線といった交通手段やホテルは争奪戦です。桜の開花状況や天気予報を確認しつつ可能な限り早い段階で予約しておきましょう。

開花から満開までにかかる日数は北上するほど短くなり、東北地方では約5日間といわれています。また、弘前公園は、花筏(はないかだ)といって、散った花びらが濠一面に浮かぶ景色が有名です。弘前さくらまつりホームページで、見頃情報が公開されていますので参考にしてみてください。
【必見】お花見の計画を立てるときに役立つ情報が盛りだくさんです。ぜひご覧ください。
ホテルについて
ホテルは、弘前公園近辺あるいは青森市内(青森駅周辺)がおすすめです。青森市内から弘前公園までは車で約1時間かかりますが、青森駅周辺には観光スポットが集約されているため、天候不良時など臨機応変にプラン変更できるのが強みです。また、青森駅と弘前駅間は電車も走っています。
航空機+宿泊がセットでお得
防寒具
桜の季節といっても、東北の夜は気温が1桁とまだまだ寒いです。夜桜を満喫できるよう防寒対策は抜かりなく行いましょう。特に三脚を使用する人は手袋必須です。
現金の準備
弘前公園ではたくさんの屋台が出店していますが、2023年に訪れた際、キャッシュレス決済に対応している屋台はごくわずかでした。レンタカーの場合駐車場も現金支払いのみがほとんどなので、普段現金を持ち歩かない人は注意してください。
2泊3日モデルプラン
1日目 弘前公園で夜桜を楽しむ
レンタカーを借りて出発。青森空港から弘前公園までの所要時間は約1時間です。
弘前公園周辺には、臨時無料駐車場の他、有料コインパーキングも含め駐車場はたくさんあります。弘前公園周辺の駐車場はすぐに満車になりますので、範囲を広げて探しましょう。また、駐車場によっては利用可能時間が設定されているため、夜桜を楽しむ際は注意が必要です。

弘前公園の向かいには弘前市役所がありますが、市役所の駐車場は来庁者のためのものです。弘前さくらまつりの来園者は利用できません。市民の皆様の迷惑にならないよう心がけましょう。
有名な桜スポットを抜粋して紹介します。見どころは盛りだくさんなので、詳しくは公式ホームページをご覧ください。

屋台のなかには、屋内イートインスペースを設けているお店もありますので、夕食や軽食でうまく利用して身体をあたためましょう。
桜のハート
公式ホームページでは、場所は非公開となっています。ハート型の切り株が目印。行列ができているはずなので、人が集まっているところを探してみてください。

ヒントは、二の丸南門です。
桜のトンネル
弘前城西濠にある桜のトンネルも有名な撮影スポットのひとつ。西濠にかかる春陽橋と一緒に撮ると画になります。

春陽橋
弘前城西濠にかかる赤い橋。ここから観る夜桜ライトアップは圧巻です。風が吹かない日に訪れることをおすすめします。

弘前城外濠
満開の時期を過ぎると外濠では美しい花筏を観ることができます。天気が良ければ、岩木山と外濠の桜並木のコラボを目にすることができます。

弘前城本丸は現在修理工事中です。
さくらまつり期間は夜間も入場料金が必要です。それ以外の期間は日中のみ必要です。
青森駅付近のホテルを予約。周辺に飲食店がたくさんあるので、夕食にも困りません。
2日目 弘前公園でお花見
朝の光はお花をより美しく魅せてくれます。昨日のポイントを押さえて、日中の弘前さくらまつりを堪能しましょう。

弘前市役所の隣にはスターバックス弘前公園前店があり、店舗は登録有形文化財に指定されています。青森県のスタバには「JiMOTO Made」シリーズとして津軽びいとろが展開されていますが、購入店舗によってカラー展開が異なります。ちなみに弘前市限定のびいとろは桜をイメージしたピンク色でとてもかわいらしいです。
弘前はりんごの名産地なので、アップルパイの食べ比べなどをして味わってみてはいかがですか。
弘前公園から車で約40分、日本一の木造三連太鼓橋があります。岩木山と鶴の舞橋と桜という絶景を目の当たりにできます。鶴の舞橋は夕日の名所としても有名で、水面に橋がリフレクションする美しい景色を堪能できます。

スタバの「JiMOTO Made」について先述しましたが、鶴の舞橋から車で約20分のところにあるスターバックス青森ELM店には、青森県内でもこの店舗のみで販売されている津軽びいどろがあります。
3日目 青森市内観光
青森駅から徒歩5分、青森魚菜センターではあなたオリジナルの海鮮丼を盛り付けることができます。毎週火曜日が定休日ですが、祝祭日などは変更の場合がありますので公式ホームページでご確認ください。

東北の三大祭りのひとつ、ねぶた。夏に開催されるため、弘前さくらまつりと同時に楽しむことはできませんが、ワ・ラッセでは、歴史や祭囃子の実演などを通してねぶた祭りを体感することができます。また、過去のお祭りで表彰されたねぶたの実物も複数展示されています。

芸能人もよく訪れる醤油ラーメンのお店です。

青森県のおみやげを買うならココ。シードルやリンゴジュース、ヒバなど、青森の名産品が揃っています。また、りんごメニューを堪能できる飲食店も複数入っています。

青森空港へ向かう際、有料道路とし下道の2択があります。夜間走行の場合、下道は街灯がほとんどなく時間も倍かかるため、有料道路の利用をおすすめします。
おわりに
弘前さくらまつりと青森観光を組み合わせたプランを紹介しました。1日目や2日目で天候不良に遭った場合や、桜の見頃のタイミングによっては、3日目の青森観光を1日目や2日目に当て込むなどして、臨機応変に楽しんでくださいね。