はじめに

筆者はトルコで空港からホテルまでの移動にタクシーを使用しました。その際に起こった実際のトラブルを元に注意点をいくつか記載します。
本当にタクシーが必要か検討しよう
記事の冒頭で早速ですが、本当にタクシーが必要でしょうか。とりわけトルコのタクシーは、外務省が注意喚起しているくらい観光客へのぼったくりが多いです。また、タクシードライバーや警察官のほとんどが英語を話せず、トルコ語のみになるのでコミュニケーションが難しいです。公共交通機関の利用を積極的に検討しましょう。
おすすめはホテルによる送迎
公共交通機関の利用といっても、公共交通機関で向かうには時間もかかりますし、バスからバスへの乗換等なかなか難しいのも事実です。そこで、ホテルが準備している送迎を利用しましょう。ある程度大きなホテルであれば、ホテルが契約しているタクシー会社やホテル専用シャトルバスによる事前の送迎予約ができるところが多いです。料金は定額で安心して乗車することができます。もしトラブルがあった場合でも、ホテルに相談することができるため安心です。
どうしてもタクシーを使うなら 配車アプリを利用すること

「トルコ タクシー」で検索をすると、様々なブログでタクシー配車アプリを使え!と出てきます。筆者もそれに従い、BiTaksiというアプリを使用して、タクシーに乗車しました。しかし、配車アプリを使ったからもう安心、というわけにはいきません。配車アプリでの注意事項を以下に説明します。
タクシー配車アプリの落とし穴
安くなると勘違いさせる、甘いささやき
大体、乗車の際に運転手は、こうやって聞いてきます。

「タクシー配車アプリを経由せず直接払ってくれたら、安くするよ or 定額にするよ。」
これは、絶対に承諾してはいけません。あなたが、トルコ語を流暢に喋れてトラブルを解決できるならいいかもしれませんが、アプリを経由せずに支払いをすると個人の責任となり、トラブルがあった場合の保証が一切受けれなくなるので、気をつけましょう。そして、タクシードライバーから提案される金額は、百発百中相場より高いです。
いつのまにか配車をキャンセルされる
配車アプリでタクシーを呼んだ場合、私たち利用者側と、運転手側双方の承諾ができてはじめて予約成立となります。しかし、乗車時に運転手側が予約をこっそりキャンセルする場合があります。そうすると、アプリ上に記録は残らず、個人契約と同義になってしまうので、ぼったくられても個人の責任になりますし、何より証拠がありません。



アプリには運転手の名前やナンバープレートが表示されていますが、こういった場合に備えて必ずスクリーンショットも撮っておきましょう。
メーターを表示しない または リセットしない
タクシー乗車時、メーターが表示されていることをまずは必ず確認しましょう。なかには、「アプリでメーターを動かしているから安心してね。」と説明してくるドライバーもいますが、こんな言い訳に騙されないこと。毅然とした態度で降車しましょう。タクシー運転手が乗客を選ぶように、乗客にもタクシー運転手を選ぶ権利があります。
また、メーターが表示されている場合は、初乗り料金でスタートしているかも合わせて確認しておきましょう。前回のメーターをリセットしないまま次の乗客を乗せる悪質な運転手もいます。
金額の不足を主張してくる
現金支払い時、きちんと料金を支払ったのに、運転手が「⚪︎⚪︎トルコリラしか受け取っていない。」「お札が⚪︎枚不足しているよ。」と主張して実際よりも多く支払わせようとしてきます。こういったトラブルを未然に防ぐために、必ず現金受け渡しの前に、運転手と一緒にお札の種類や枚数を確認し、運転手に支払い額に間違いないことを確認させた上で精算しましょう。
全額をカード決済できない
これまで紹介した落とし穴の中では、一番マシかもしれませんが、現金を持っていない場合に注意が必要なケースです。それは、タクシードライバーが「⚪︎⚪︎トルコリラまではカード決済できるが、超過分は現金決済になる。」と主張してくること。実際、カードで決済できる金額に限度はないはずですが、運転手が会社から自分の取り分を多く確保するためにこのような主張をしてくると考えられます。
ナンバーを記録しておこう
乗車時にタクシーのナンバープレートを記録しておくと、トラブルがあった際の問い合わせに便利です。タクシー配車アプリを使用すると、アプリ上にナンバープレートの番号が表示されます。何度も言いますが必ずスクリーンショットも撮っておきましょう。
遠回りされないか確認しよう
タクシー乗車後も気は抜けません。遠回りをされて、料金をぼったくられる可能性があります。可能であれば、Google Maps等で正しい道を通ってるか確認しましょう。



筆者は、Google Mapsを表示させたiPhoneを運転手に渡して、その通りに行ってもらいました(iPhoneを渡すのはお勧めしません)。
もしも相場以上の金額を請求されたら
到着地がホテルなら、支払う前にホテルのスタッフに相談しましょう。大手のホテルなら、スタッフのほとんどがトルコ語と英語が流暢なため、乗客とタクシードライバー間のコミュニケーションの橋渡しをしてくれます。必ずその場でトラブルを解決させましょう。支払った後に手続きすれば返金されるといった日本的考えは捨ててください。そもそも、その返金手続き自体がなかなか進みません。



ホテルスタッフも、「返金してもらえるよ」「こうすればいいよ」等と、さも実体験に基づいたかのようなアドバイスをくれますが、具体的なことを尋ねると、「実は知らないけど、たぶんこうすればいいと思う。」というオチだったりします。
おわりに
旅行上級者が行くところだなと感じたトルコ・イスタンブール。ある意味、最も海外らしさを感じられる国ではあります。飛行機のトランジット(乗継)で訪れる人がほとんどかと思いますが、イスタンブールの観光自体は半日あれば主要な場所は巡ることができるので、タクシーを利用する際は焦らずこれらの注意事項を念頭に入れて楽しんでください。


コメント