みなさんは、ファストトラックをご存知ですか?コロナ禍の海外渡航を何度か経験して感じたこと、それは「Visit Japan Webのファストトラックを必ず利用するべき!」ということでした。現在は入国制限が撤廃され、以前に比べ水際対策は緩和されていますが、コロナ禍の特別体制は継続中です。そこで、これから海外渡航をする人にむけて、現在の日本帰国時(入国時)の手続きについて解説します新型コロナウイルス感染症に対する日本入国時の検疫措置が終了しました(下記追記参照)。

ファストトラックの手続きは現在不要となっていますが、3年以上にわたり新興感染症とたたかい、歴史に残る時代の波を生き抜いたわたしたちの記録として、以下に内容を残しておきます。
Visit Japan Web・ファストトラックとは
日本帰国時(入国時)に必要な、検疫・入国審査・税関審査の事前手続きで使用するウェブサイト。このうち、検疫の事前手続きを全て完了させると、青色の審査完了画面になり、ファストトラックを利用できます。
ファストトラックを利用しないとどうなるの?
海外から日本へ渡航する際、国籍にかかわらず航空機搭乗時でのワクチン証明書または陰性証明書の確認については継続しています。つまり、有効なワクチン証明書もしくは陰性証明書がない場合、日本へ入国(帰国)するための飛行機に乗れず日本に辿り着くことができません。
しかし、ファストトラックで事前に審査をパスしていれば、安心して日本に入国(帰国)することができます。
誤解のないようにお願いします。
— 河野太郎 (@konotarogomame) April 6, 2023
海外から日本へ渡航する際の航空機搭乗時でのワクチン証明書または陰性証明書の確認については、まだ継続しています。ただし、4月5日から、日本到着時に空港検疫でのワクチン証明書又は陰性証明書の確認がなくなりました。

ファストトラックで事前審査が完了していても、スマートフォンを紛失してしまったり、スマートフォンが壊れてしまったり等不測の事態も考えられます。そのため、バックアップとしてワクチン証明書や陰性証明書を印刷などして紙媒体でも所持しておくことをおすすめします。
また、いつでも提示できるよう、受託手荷物ではなく機内持込荷物に入れておきましょう。
ファストトラック登録方法
Visit Japan Webのログインページで「新規アカウント作成」

ホーム画面の「本人の情報」を登録

同伴家族がいる場合、「同伴家族の情報」を登録
入国・帰国の予定登録で「新規登録」

最大5件まで渡航予定の登録ができます。それぞれの渡航予定にタイトル(例:卒業旅行 等)をつけることができます。
検疫の準備「検疫手続(ファストトラック)」へ進む

ファストトラック画面を開く

検疫手続事前登録を行う

「登録対象者」の氏名を確認し、登録手続き(書類のアップロード)を行います。登録が進むと、空港検疫係員使用欄の白枠が埋まっていきます。
書類のアップロード
審査手続き終了後

ワクチン証明書や陰性証明書のアップロードが終わったら、審査が完了するのを待ちます。審査が完了したら、画像のように「現在のステータス」が青色になり「審査完了」と表示されます。
同伴者がいる場合、「登録対象者」の氏名を選択し、同様に登録手続きを行います。
画面のスクリーンショットを保存する

最後に、「画面を保存する」をタップします。この機能を使用することで、スマホのディスプレイ範囲だけでなく、フルスクリーンで画面を保存できます。画面を保存する際は保存先をよく確認し、すぐに取り出せるようにしておきましょう。万が一、日本到着6時間前までに審査が完了せず、現在のステータスが「登録前(赤)」の場合でも、フルスクリーンで画面を保存しておきましょう。

Q&A
A. ワクチン証明書をアップロードする際は、画像の容量や枚数に注意してください。日本帰国(入国)時には、日本政府が認めたワクチンを3回以上接種したことがわかる証明書が必要です。
A. 18歳未満のお子様でワクチン接種を3回されていない場合、保護者同伴であれば、保護者のステータスが適用されます。
「水際対策強化に係る新たな措置」の Q&A(10 月 28 日時点)の問15-2に記載があります。他にも、よくありそうな質問がまとめられているので参考になります。
A. 登録したメールアドレスに、ワクチン証明書が無効である理由を記載したメールが届きますので、そちらを確認して再度アップロードを試してみてください。
A. ワクチンの種類や回数が、要件を満たしていない場合(もしくは有効なワクチンを3回以上接種していてもそれを証明できない場合)、出国前72時間以内の陰性証明書が必要です。ただし、ヤンセンファーマ社のワクチンを初回接種している場合に限り、日本では1回目と2回目の接種が完了したものという扱いになります。
A. 同伴する親が、ワクチン証明書ではなく陰性証明書を提示して入国する場合、未就学児は陰性証明書の提示が免除されます。
お子様の陰性証明書については「水際対策強化に係る新たな措置」の Q&A(10 月 28 日時点)のp.14に記載があります。
A. 陰性証明書は、ワクチン証明書の登録をしていない場合に登録できます。そのため、すでにワクチン証明書を登録している場合は、陰性証明書を事前登録することはできません。特に、中国やマカオからの直行便で帰国する方は、陰性証明書が必ず必要ですので、書類や写真等で陰性証明書を持参し空港の手続きで提示してください。
A. 中国 (香港・マカオを除く)から日本への直行便を利用する方について、以前はワクチン接種状況にかかわらず陰性証明書の取得が必須でしたが、2023年4月5日より、陰性証明書もしくは 有効なワクチンを3回以上接種したことがわかる証明書 の提示が必要となりました。そのため、ファストトラック利用時は、ワクチン証明書もしくは陰性証明書のどちらかをアップロードします。
また、空港での入国時検査については対象となります。検査を受けた後は結果を待たずに入国審査に進むことができます。詳しくはこちらを参照してください。中国に滞在歴があっても、中国から日本への直行便以外を利用する(=中国以外の国(香港・マカオを含む)を経由して帰国する)場合は、入国時検査はありません。
中国から日本への直行便を利用する方であっても、陰性証明書やワクチン証明書の提示は不要となりました。また、入国時検査もありません。
まとめ
- ファストトラックの手続きは、日本到着予定時刻の6時間まで(飛行機の場合)に、時間に余裕を持って行う。
- 同伴者がいる場合は、赤ちゃんや子どもを含む全員分のQRコードを作成する。
- 「現在のステータス」が青色で「審査完了」になっていることを必ず確認する。
- フルスクリーンショット あるいは、「現在のステータス 審査完了」と「氏名」がわかるようにしてスクリーンショットを保存する。
- 画像アップロードの際は、容量や枚数に注意する。
- 子どもでワクチン証明書や陰性証明書を取得できない場合、同伴する親のステータスが適用される。
ファストトラックが青色で審査完了になれば、完璧です。ぜひ一緒に行く人にもこの内容をシェアしてくださいね。
なお、これらの内容はみなさんの参考になればとの思いで記載しています。ユーザーの書類準備や手続き等に関して、一切の責任を負いかねます。この記事を参考に、最新の情報をご自身で確認してください。

