はじめに
奈良県にある吉野山は全国屈指の桜の名所です。この記事では、吉野山でお花見をする際に知っておきたい情報や、体力に自信がない人でも楽しめるコツを紹介しています。
吉野山の桜について
吉野山には、千本桜がところどころにあり、山の麓から頂上に向かって、それぞれ下千本、中千本、上千本、奥千本と呼ばれています。高低差があるため場所により桜のピークは多少ずれますが、遠目から見たときの山一面春色に彩られた景色は、一度は見てみたい絶景です。

アクセス
吉野山の最寄駅は近鉄 吉野駅です。大阪や名古屋からは特急の利用が便利です。基本的には公共交通機関の利用をおすすめします。車で訪れる場合は交通規制に注意しましょう。駐車場に関して詳しくは後述します。
吉野駅から下千本までは、ロープウェイもしくは徒歩で向かいます。極力省エネで行きたい人にはロープウェイがおすすめです。しかし、平日でもかなり混雑します。徒歩の場合、七曲坂を歩きます。そのため、ロープウェイの待ち時間よりも徒歩で向かうほうが早い場合がほとんどです。また、七曲坂も桜が素敵なので、道中も楽しめます。

吉野山周辺道路は道が狭く、踏切もあるため渋滞は避けられません。そういった点からも、公共交通機関の利用がおすすめです。どうしても車で向かいたい場合は、郊外の駐車場を利用すること、駐車場の空きがあれば迷わず入ることを徹底しましょう。
見どころ
下千本の桜も美しいですが、せっかく行くなら上千本や中千本まで登り、雄大な景色を眺めたいところ。山中もバスの運行はありますが、土日は特に混雑が激しいです。ちなみに徒歩の場合でも、道が舗装されているので、登山初心者でも歩きやすいです。
中千本には、一目千本といってその名の通り、吉野山の中千本と上千本の桜を一目で見ることのできる絶景スポットがあります。


中千本にある勝手神社付近には、咲き誇る桜を見渡せるレストランやカフェがあるので、ちょっと一息つくのにおすすめです。




上千本まで登れば、SNSでよく見る景色が広がります。上千本展望台では腰をおろして休憩できるスペースも十分あります。


注意点
混雑について
平日も混雑しますが、特に土日の混み具合は凄まじいです。バスは長蛇の列ができているので、乗車までに何本か見送らなければならないことを覚悟しておきましょう。
駐車場も例外ではありません。桜のシーズンは吉野山近辺や山中に臨時駐車場がオープンします。山中の駐車場を利用するなら、交通規制開始前の到着を目指しましょう。交通規制後は車での入山自体ができなくなるからです。
しかし山中の駐車場は複数あるものの収容台数はかなり少なく、駐車できずに空きが出るまでひたすら山中を周回する可能性は低くありません。その場合、人通りが多く道幅の狭い道路を進むことになるので、山中の駐車場を諦めて下山するにしても、かなりの時間を要します。



吉野山周辺道路は道が狭く、踏切もあるため渋滞は避けられません。そういった点からも、公共交通機関の利用がおすすめです。どうしても車で向かいたい場合は、郊外の駐車場を利用すること、駐車場の空きがあれば迷わず入ることを徹底しましょう。
飲食店や売店について
吉野山付近にはコンビニなどはありません。必要なものはあらかじめ準備していきましょう。飲食店や売店はありますが、特に土日はとても混雑しますので、行列に並ぶことは覚悟しておきましょう。
効率的に吉野山を巡る方法
体力に自信がない人、山歩きに抵抗がある人もなかにはいるはず。それでも吉野山には行ってみたいという人に向けて、吉野の桜を楽しむコツをお伝えします。
早起きする
バスやロープウェイは、営業開始時にはすでに大行列ができています。そのため、特急などもうまく活用してなるべく早い時間帯に到着しましょう。あるいは、先述の通りリスクは伴いますが、車で向かい前日入りもしくは早朝に到着して山中の駐車場を確保しましょう。



早朝から行動するのは大変かもしれませんが、早起きして行動をはじめると、食事などのスケジュールが全体的に前倒しになりやすく、結果的に飲食店の混雑なども回避できるというメリットもあります。
少しのおやつとレジャーシートを持っていく
吉野は山なので、ところどころに展望スポットや休憩できる場所があります。そのため、1人用ほどの小さいレジャーシートや、お尻の下に敷ける袋などがあると便利です。コンビニやスーパーなどであらかじめちょっとした食べ物を買っておくと行楽気分も上がります。



奈良の名物グルメの一つである柿の葉すしは、屋外でも食べやすくおすすめです。
おわりに
いかがでしたか。吉野山でのお花見は、他の場所に比べると少し体力を使うのは確かです。しかし道は舗装されており、なだらかです。何より、桜を眺めながらの山歩きは自然と足が進みます。ぜひ普段インドア派な人も、春のアウトドアに出かけてみませんか。


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